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2.昼〜怒涛の電話注文 さて、その日の入荷商品の仕分けが一段落した昼下がり。休む間もなくこんどは出版社への注文作業が開始されます。 ◆出版社の電話応対はピンからキリまで 最近は、このIT時代(笑)を反映してか、取次も大手出版社もネットで注文が出来る、といったシステムを取り入れているところも多くはなってまいりましたが、しかしながらいまだ書店の注文手段は前時代的な「電話」がメインなのでございます。 とにかく昼からは出版社へ電話を掛けまくり。1日あたり平均して数十件というところでしょうか。出版社はおおかた注文窓口が夕方6時をもってクローズしてしまいます。その後は 「○○書店と申します。◇◇という本を1冊注文お願いします。番線は、日販A−14 書店コードが21−××41。取次への搬入日は何日になりますか? お名前をお伺いできますか?」 出版社によっては、よっぽど全国の書店から注文が殺到しているのか、それとも電話回線の不足によるものなのか、まったくもって電話が繋がんねえ! なんてところもございます。往々にして大手出版社に多いのでございますが、例をあげますと、某国営放送系出版社(バレバレ)あたりなぞ、何度掛けても掛けても話し中・話し中・話し中、プーッ・プーッ・プーッ。んで、やっと繋がった! と思いきや、「本日の営業は終了しました〜」 さて、八百万(やおよろず)の出版社たち。電話注文の際の対応・リアクションも、電話の向こうで頭下げているのが目に浮かぶかのような親切丁寧な出版社もあれば、横柄な殿様何様出版社もあるわで、さまざま、千差万別でございます。 某小出版社「はい!(ぶっきらぼうな声色。出版社名名乗らず。)」 ◆電話営業 出版社側から、営業の電話が掛かってくることも多々あります。これが果たしてどこからか人工衛星でも使って見張っていらっしゃるのか、決まって忙しい時間に掛かってまいります。それが健康実用書関係の出版社に多いのはどういうワケだ! 「いつもお世話になっております。○○社です。新刊のご案内です。今度『○△◇☆でガンが治る』という本が出版になります。 (あまりにも長いので一旦中略) 全国紙にも広告が出ますし、返品フリーですので置いていただけませんか?」 そんな一方的営業トークはこちらがどんなに忙しかろうとも、そんなことはお構いなしに襲ってまいります。 さらには、いきなり電話を掛けて来ては、 かと言って、ベストセラー連発の大手出版社様から、 意中の人には想われず、気のない人には想われて。それが書店業界……(違う?)。 |
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