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第1章 書店の1日 書店の1日は、雑誌・書籍の検品・品出しから始まります。この作業は書店の仕事の中でも指折りの肉体労働。なめてかかると痛い目に遭いますぞ。 ◆カレーなる台車さばき 時は開店1時間前。店の入り口にうず高く積み上げられた雑誌・書籍の梱包の山・山・山……。 梱包の個数はその日によって、また店の規模によってもまちまちですが、私の勤めている書店では平均150個前後くらいでしょうか。 ですが、しかしときにはハンドル操作ミス?や急ブレーキなどで、積み上げていた梱包が雪崩のごとくくずれれ落ちる、という悲劇が起きるというのもしょっちゅうでございます。 ここで荷物を積み降ろす際に個数確認も同時に行うわけですが、ごくまれに、いや、結構頻繁に「荷物が1個足りない……」などという緊急事態が発生いたします。 開店までの1時間。それは雑誌の梱包との闘い。 そして今度は付録付けが……。 ◆付録付けの恐怖 雑誌には様々な付録がついております。音楽誌にはポスターが、女性向けファッション誌にはコスメカタログが、奥様向け雑誌にはかんたんレシピのようなものが、幼年誌には……。書き出すと際限なくなるのでやめときます。 とにかくここのところの雑誌付録の乱立ぶりは目に余るものがあります。まあこの出版不況のいま、生き残り競争に勝ち抜くために各社各誌付録にエネルギーをそそがねばならん、という台所事情もわからんでもないですが。しかし、いつぞやの某誌のトートバッグなど、本誌と付録、一体どちらがメインなのかわかりゃーしません。完全に原価割れしてるとしか思えませんが。 さて、この海千山千の付録たち、出荷段階から本誌に付属しているのではありません。これは書店員が毎朝毎朝毎朝、ひとつずつビニール紐もしくは輪ゴムでくくりつけているです。その様たるや、まるで「あヽ野麦峠」。 そんな付録付け作業。いくつかの苦痛が伴います。 ①有名メーカーの上質なゴムを使用せよ。 の、2点を守るべし(って、書店員限定ですが)。 恐怖はゴムのみならず。ポスターの紙質もあなどれません。一種の凶器でございます。 「パチン!」 ◆雑誌迷宮 毎朝雑誌出しをしておりますと、「雑誌迷宮」なるものに迷いこんでしまうことがあります。 パチンコ誌、そしてアダルト誌(直截にいいますとエロ本ですか)、これら二つはどれもこれも競った様に表紙が原色ド派手でギラギラしていて暑苦しいことこの上ありません。ここの入れ替えもある意味生き地獄。あまりのドギツさに悪酔い。仕事としてのエロ本には扇情的な部分などかけらもなく、そしてまたまた迷宮入り……。 まさに時の経つのも忘れてしまうひととき?です。 |
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