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『中南米・ラテンのこころ』 |
ペンネーム |
SO |
寸 評 |
テーマとしては、斬新で切り口も面白い。しかし、エッセイ集では、書店の棚か、補充ラックに埋もれてしまう。平積みされても、よほどネームバリューのある著者でもない限り、立ち読みで終わってしまう。TVでは、TBS系の『ウルルン滞在記』や『ここがヘンだよ日本人』などのドキュメンタリー番組で、数多く取り上げられている。書籍ならではの「中南米ではこんなことが行なわれている」という、ある意味、マニアックな、今までTVで取り上げられなかった、現地に行った人間でないとわからない内容を盛り付けよう。あと、設定価格はもっと安く。1000円でおつりが欲しい。四六判ではなく、新書・文庫読みきりの、学研M文庫、三笠書房王様文庫あたりがストライクゾーンか? また、本は8割方、タイトルで決まる。『中南米のこころ』では、書店さんも、旅行記か、エッセイか、ドキュメンタリーか、写真集か、ポエムか、サブカルチャーか、どのコーナーなのか、持っていきにくいし、第一、読者に対するインパクトがなさすぎる。タイトルも再検討。【塾長 唐沢 明】 |
『趣味のキャッチコピー入門』 |
ペンネーム |
KH |
寸 評 |
かつては、『楽しい園芸』『実践!ウサギの飼い方』『野菜をベランダで育てる45の知恵』『ゼロから始める英会話』などの趣味の本が売れていた時代があったが、今は書店の棚に置かれ、ほこりをかぶってしまうのが関の山。今は、『TOEICで300点上げる独習マニュアル』『ホームページで350万円儲ける方法』『独立・開業なんでもマニュアル』『夢の印税生活をゲットする本』『STEPUPはじめての転職バイブル』などのように、「お金」「収益」「儲かる」というキーワードで本が売れている。不況の今、当然の動向だろう。本企画は、前者で書店と読者のニーズに合っていない「趣味本」。できれば、これを売れる「特技本」に変身させたい。糸井重里や、いとうせいこう、天野祐吉のように、ネームバリューのあるコピーライターが「素人に捧げる週末コピーライターのススメ」という切り口なら、部数もある程度見込める。ここは、『コピーの達人でマンションを購入する33のレシピ』とか『40歳からのコピーライターゴージャス生活のススメ』『公募ガイドのコピー部門で180%賞をゲットできる本』など、読者に「利益」「利点」「収益」を与える切り口にしよう。そうすれば、本書も飛ぶように売れ、著者も「利益」「収益」をゲットできるだろう。【塾長 唐沢 明】 |
番外作 |
『白馬に乗った王子現る!』 |
ペンネーム |
FY |
寸 評 |
FYさんは言う、「3高なんてもう古い。今、3低男――背が低い、収入が低い、自分より若い――が狙い目だ!」と。目次案では「エリートはインケンで軟弱」「晩婚も悪くないでしょ?」「私はこうして幸せな結婚生活を手に入れた」と続くのだが、はっきり言って後半以降の幸せ自慢は聞きたくない。独身男には励みになることはあっても、女性には嫌味にしか聞こえないだろう。
構成案にある「私が見て来たエリートたち。彼らは結構インケンで軟弱であった」の中身は、3高男に恨みでもあるのか? と思わせるほどだが、寧ろ、3高男とのお付き合いや、3高男と付き合っていた友人たちの経験から、「これからは3低男が狙い目だ!」という結論に至った過程こそ知りたい。もし、それらを性体験の部分も含めて書けるようだと、面白い本になる可能性がある。
「だめんず・うぉーかー」(倉田真由美/SPA!)が参考になるかもしれない――逆に、そういう路線でないと難しいのではないか。【ISIZE BOOK Webmaster】 |
『カップル喫茶へ行こう』 |
ペンネーム |
エロ子 |
寸 評 |
「天職はイメクラ嬢だと思っている」というエロ子さんからの応募。ここのところ、風俗嬢などの告白ものやエッセイが売れ線の一つである。当サイトで連載中の「愛情図書館」(藤本由香里)にも、そういった本がいくつも出てくる。
構成・目次案を見た限りでは、「カップル喫茶活用術」といった観が強いが、寧ろ、「行く相手を探そう」「私たちもこんなことしちゃうの!?」「(秘)体験レポート」といった類いのネタをどこまで展開できるか? それによっては、かなり面白くなりそうな期待感はある。カップル喫茶という古そうで新しい、マイナーかつニッチなネタだけに、昨年の12月に発売されている類書「・・・・・・実践講座」との差別化ができればいけるかもしれない。謂わば、「目指せ! 『実録企画モノ』(卯月妙子)」、といった方向だろう。活字本がダメでも、マンガの原作という可能性があるかもしれない。【ISIZE
BOOK Webmaster】 |